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荒田八幡神社/兵庫県神戸市

まずは高倉上皇を厳島神社に

以仁王の挙兵が行われるより少し前のことです。清盛は安徳天皇に譲位したばかりの高倉上皇に厳島神社への参詣を猛プッシュします。清盛がそれほどまでに言うのなら…とOKを出した上皇は、まず福原を訪れ、そこから厳島神社へ向かいます。

当時の旅路は目的地まで一直線というよりも、海岸線から遠くないところを航行して、港が見えるごとに停泊していく感覚。
室の港、室津(むろつ)にて停泊し、行宮(あんぐう・仮御所)を設営します。この厳島神社参詣に同行した源通親(みなもとのみちちか=土御門通親)は著書の旅行記「高倉院厳島御幸記」で次のように描写しています。

舟を港に引き寄せて停泊し、上皇を下船させなさいます。そして湯殿でバスタイム…なのですが、キツネが化けたかのような売春婦たちがわらわらとやってくるとんでもない展開に。しかし幸い誰もまともに相手をしなかったので、彼女たちは帰ってしまいました。
そしてこの港の山には賀茂神社が祀ってありました。古びた5~6棟の大きな社殿が立ち並び、年を取った宮司がいたのだとか。

賀茂神社

今でも賀茂神社は、たつの市の海を臨む半島突端の高台に鎮座し、本殿を正面に5棟の流造り、檜皮葺(ひわだぶき)の社殿が建っています。
その後も上皇たちは児島の港で停泊したりしながらなんとか厳島神社に到着。往路あれば当然復路もあるわけで、再度福原まで戻り、計20日かけて京の都に帰りついたのでした。
しかし、この長旅、身体の弱い高倉上皇にはちょっと応えたようです。京に戻るやもう京から離れないぞ症候群に…

都を捨てて、福原遷都

上皇の最初の参詣を厳島神社にしてしまったことで、仏教界から総スカン状態になってしまった清盛。おまけに以仁王が挙兵し、無駄に体力を消耗させられます。

どうも京の都は性分に合わない。こうなれば福原に遷都じゃ!遷都しかないんじゃ!とまたもや清盛突っ走りました。
とはいえ、さすがにあの福原に都を移すのはちょっと、ねぇ…と考えた者はどうやら多かったらしく、高倉上皇はもちろん平家一門からも反対者が。

治承4年(1180年)6月、それでも反対者の声を押し切って、福原遷都が実行されます。安徳天皇、高倉上皇、後白河法皇の行幸が行われましたが、遷都とは言うものの、まだ宮殿もなにもない土地です。
仕方がないので、天皇は頼盛邸に、法皇は教盛邸に、平家のそれぞれの邸宅を行宮とされます。もっとも遷都に反対していた高倉上皇がなぜか清盛邸にご滞在ってのは皮肉か何かなのでしょうか。

  • 萱の御所跡碑
  • 萱の御所跡碑
  • 後白河法皇の行宮に関しては教盛邸以外にも、清盛邸を「萱の御所」とし、そこに幽閉したという説があります。萱の御所跡碑は昭和28年(1953年)の運河拡張工事の際、水中に没したため現在地である「薬仙寺」の境内に移されました

天皇、上皇、法皇ですら平家の屋敷にいわば居候なわけですから、部下や側近、侍従などの者どもはそんな場所すらなく、道路に寝泊まりしたそうです。

荒田八幡神社

清盛の弟である頼盛の邸宅は清盛邸のある雪御所町より少し海の方へ下った場所。歩けば10分ほどの距離です。頼盛の邸宅跡は今では荒田八幡神社(あらたはちまんじんじゃ)と荒田八幡公園になっています。

  • 福原遷都 関連八百年記念之碑
  • 福原遷都 関連八百年記念之碑
  • 昭和55年(1980年)に福原遷都800年を記念して荒田八幡神社境内に建てられました

ところが…

  • 史跡安徳天皇行在所址
  • 史跡安徳天皇行在所址
  • 福原遷都に伴う天皇の行在所がここである!と立派に示した碑が建ってはいますが、天皇が頼盛の邸宅に滞在したのはわずか1日だけでした

何かお気に召さなかったのか、それとも孫と過ごしたい清盛が呼び寄せたのか、安徳天皇はたったそこに1日泊まっただけで、翌日には清盛の邸宅へ移り、高倉上皇と入れ替わっています。

画像引用:たつの市役所様(http://www.city.tatsuno.lg.jp/bunkazai/)
神戸商工会議所様(http://www.kiyomori.org/)
兵庫県教育委員会様(http://www.hyogo-c.ed.jp/~board-bo/)



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  • 荒田八幡神社
  • 住所 兵庫県神戸市兵庫区荒田町3-99
  • 電話 078-511-2108
  • 開門時間 24時間
  • 拝観料 無料
  • 交通 神戸市営地下鉄西神山手線大倉山駅西1出口 徒歩8分


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