清盛の壮絶な死

清盛塚/兵庫県神戸市

高倉上皇の死

治承5年(1181年)1月。興福寺や東大寺を焼討ちしてすぐのことです。正月ともあらばさまざまな行事や参賀があり賑やかなものなのですが、この年はお祝い事は全て中止となりました。東国での反乱や南都焼討ちで正月を祝うどころではありません
追い討ちをかけるかのように良くないことは続きます。遷都以来体調を崩していた高倉上皇が崩御してしまったのです。

そんな状況もあり、反乱軍をなんとかせねば怒りが治まらない清盛は、子の宗盛や家来の平盛俊(たいらのもりとし)を要職に据えて、臨戦態勢を固めました。

  • 平盛俊
  • 平盛俊
  • 伊勢を本拠とする平家家人で、「六七十人して揚げ落ろす舟を、ただ一人しておしあげおしおろす程の大力なり」と平家物語に書かれるほどの怪力の持ち主。平家軍の中核として活躍するも、一ノ谷の戦いで源氏軍の猪俣範綱に騙し打ちに遭い死亡

平家に呼応するかのように、さらに九州の豊後、肥前でも反平家の動きが発生し、四国でも河野氏が挙兵。熊野の別当までも源氏に味方するという噂が流れます。もはや四方八方敵だらけとなってしまった平家。

こうなれば徹底的に叩き潰すまでと、清盛は宗盛を総大将とした軍を派遣して反乱の鎮圧に臨もうとしました。宗盛の軍の出発は2月27日と決定し、そしてその日、事態は大きく揺れ動きます。
清盛が突然、病に倒れたのです。

壮絶な清盛の最期

翌日には重篤な状態に陥る清盛。
平家物語によると、清盛は飲み食いはおろか、7~9m離れた場所までも熱が伝わってくるほどの高熱にうなされていました。

こりゃいかんと、比叡山から水を汲んで来て浴槽に溜めて清盛を浸からせて熱を下げようとしますが、水が沸いて湯になるありさま。しかたないので樋を設けて冷水を身体にかけてみれば、水は弾かれて、炎となってもくもくと煙が上がったと書かれています…ほんとかいな?

平家物語絵巻

噂を聞いた市井の人々は「大仏を焼いた罰があたった」とそやし、おまけに清盛の妻、時子までもが、大仏を焼いた罪で閻魔様の使いが清盛を迎えに来るという夢にうなされるのでした。

死期を悟った清盛は時子に遺言を残します。
死んだ後も供養は要らない、それよりも頼朝の首を討って、墓前に懸けるようにと託したのです。

その二日後、清盛は悶え苦しみ、跳ねまわって息を引き取りました。壮絶に苦しんで死んでしまったわけです。64年の生涯でした。
清盛の死因は瘧病(おこりやみ・マラリア)だとされてきましたが、最近では髄膜炎ではないかと言われています。

清盛の遺体は荼毘に付され、遺骨は能福寺の円実法眼(えんじつほうげん)が福原へ持ち帰り埋葬しました。能福寺には清盛の墓とされる平相國廟があります。
また能福寺から南へ500mほど下った場所にも清盛の墓と伝えられてきた史跡があるのです。清盛塚です。

清盛塚

大正10年(1921年)に持ちあがった神戸市の道路計画において、この清盛塚が移転対象となりました。調査が行われた結果、墓ではなく弘安9年(1286年)に建てられた供養塔であることが判明、移転され現在地となります。

昭和43年(1968年)には清盛塚のとなりに清盛像も建てられました。一番奥にあるのは琵琶塚で、元は古墳でしたが、清盛の甥の平経正(たいらのつねまさ)が琵琶の名手だったことと古墳の形状になぞらえて、この名で呼ばれるようになります。琵琶塚も清盛塚と同時期にこの地に移転されました。

ちなみに清盛塚は京都市北区のわら天神(敷地神社)の境内にもありますが、こちらも調査の結果、古墳であることが判明しています。
さらに同じ京都市は東山区の六波羅蜜寺には清盛の供養塔が、広島県呉市にも清盛塚、さらには山口県下関市にも清盛塚があります。
また、「吾妻鏡」には遺骨は播磨国山田(神戸市垂水区西舞子町)の法華堂に納められたと書かれていますが、場所は判っていません。

  • 清盛塚
  • 清盛塚(下関市)
  • 壇ノ浦の戦いの前に平家軍が砦を築いていた場所とされ、彦島の山中にあります。平知盛が清盛の霊を慰めるために建てたと言われています

画像引用:3D京都様(http://3dkyoto.blog.fc2.com/)
神戸国際観光コンベンション協会様(http://feel-kobe.jp/)
下関市観光政策課様
(http://www.city.shimonoseki.yamaguchi.jp/kanko/)



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  • 清盛塚
  • 住所 兵庫県神戸市兵庫区切戸町1
  • 電話 ー
  • 開門時間 24時間
  • 拝観料 無料
  • 交通 神戸市営地下鉄海岸線中央市場前駅2番出口 徒歩5分


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